2013.12.06(金)栃木SC 菅和範選手が語る『JPFAチャリティーサッカー2013』への想い
――今回で3回目となる『JPFAチャリティーサッカー』ですが、菅選手は開催の意義をどのように感じていますか?
菅 チャリティーマッチはもちろんですが、グリーティングDAY(=ふれあい活動)も続けることでいろいろな方に見てもらう機会が増えると思います。栃木県にも被災している人たちがたくさんいて、いろいろな方と話すのですが、その中で最近は「復興」という言葉を耳にしないこともあります。栃木SCの練習場の横に中学校があって、その学校の仮設校舎がようやくなくなりました。復興支援活動は、僕たちにとっても身近なことであるはずなのに、約3年が経過して、チームとしても支援活動の機会が少なくなってきている。ですから、『チャリティーサッカー』を続けることで、(震災のことを)絶対に忘れてはいけないということを改めて思い出してほしいですし、そのためにもまずは続けることが一番大切だと思います。
――この活動について、チームメイトと話をすることはありますか?
菅 栃木SCでは、三都主アレサンドロ選手と中野洋司選手が昨年のチャリティーサッカーに参加しているので、改善点や新たなアイディアなどいろいろな話を聞きました。すべての選手がチャリティーサッカーに対して前向きな意思を持つことが大事ですよね。正直、僕自身もこれまで関わっているという意識が少し欠けていたのかもしれません。でも、やはりJ1、J2に関係なくJリーガーとして一緒にやっていく気持ちは絶対に持たなければいけないと感じます。
――栃木SCとしては、どういった支援活動をしているのでしょうか?
菅 チームとしては、『東北人魂』を通して寄付をしています。決して多くはないですが、「この寄付を何かにお役立てください」という気持ちで協力させてもらっています。これまではなかなかチームとしてアクションを起こすことがなかったのですが、今回は、選手数名がグリーティングDAYにも参加する予定なので、今後につながるような経験が積めると思っています。
――今回のチャリティーマッチに菅選手自身が期待していることはありますか?
菅 いろいろな選手が参加しますし、交代が自由にできるので出場時間は限られているとは思います。でも、出場した選手が出場している時間で自分の持っている力を出せればいいと思いますね。真剣勝負の側面もありますが、それ以上に僕たちがサッカーを楽しんでいる姿を見せることが一番伝わるはずなので、そういう部分を見てもらいたいです。
――復興支援活動について、将来的なビジョンはお持ちですか?
菅 栃木県は地理的にも被災地へのアクセスはいいのですが、これまではあまりアクションを起こせていません。昨年の初めに湘南ベルマーレの選手たちと一緒に福島県でサッカー教室を実施したのですが、これからは試合のあとにサッカー教室を行なったり、そういう活動ができたらいいと思いますね。そういった機会にふれあえた子供たちが、教えてくれた選手を応援してくれるようになったらうれしいことですし、被災地の人たちが僕たちのユニフォームを着てくれたら本当に理想的なことだと思います。
――『JPFAチャリティーサッカー』は全国のサッカーファン・サポーターの協力なしに成り立ちません。ここで菅選手から全国のサッカーファミリーに向けてメッセージをお願いします。
菅 この活動の3本の柱としてある、チャリティーマッチ、グリーティングDAY、そして寄付プログラム(JustGiving)の中で、試合を観戦してくださる方は仙台近郊の方が多くなると思います。現地に来られない方には、ぜひ、寄付Tシャツを購入していただいて、寄付という形で『JPFAチャリティーサッカー』に関わってほしいと思います。日本各地で大変な思いをされている方はいるでしょうし、そういう人に対して、特別なことはできないと思いますが、自分も少し関わっているんだよという気持ちを感じてもらえたらいいなと思います。
――では最後に被災地の方を勇気づけるようなメッセージをお願いします。
菅 東日本大震災から約3年が経過した今もまだまだ厳しい状況があると思います。僕たちが被災地に足を運んだり、限られた時間ではありますが、サッカー選手にできることを心から楽しんでもらいたいです。そういった姿を目にすることで僕たちも楽しめると思いますし、元気づけてもらます。本当にハッピーになれる機会になればいいなと思うので、ぜひ、皆さんにも参加してもらいたいと思っています!
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