2013.12.26(木)山口慶選手が考える『JPFAチャリティーサッカー』の意義
——山口選手は、選手会として『JPFAチャリティーサッカー』を続ける意義をどのように感じていますか?
山口 東日本大震災から3年が経過した今も、被災地はまだ復興してない状況が続いています。僕はチャリティーマッチには出場していませんが、参加する選手はみんな“被災地への純粋な想い”でプレーをしています。僕は1年目にふれあい活動に参加しましたが、現状を目の当たりにして厳しい状況を見ました。選手会としてもその認識がありますし、選手一人ひとりにも被災地への想いというのもありますので、やはり継続していかなければいけないと考えています。
——過去にチャリティーサッカーに参加した選手と何か話をしたことはありますか?
山口 今回で3回目の開催となりますが、これまでに被災地に足を運んだ選手なら誰もが感じたことがあったはずですし、それをチームメイトに伝えていると思います。そういう気持ちを選手会として一つにまとめて、継続して開催していくことが大切なことだと思っています。
——選手たちにとっては、この時期に集まってプレーをするのは簡単ではないと思います。
山口 確かに、12月の寒い時期にチャリティーマッチを行うことは、観てくださる方々を含めて難しい部分もあります。ただ、選手としては海外から駆けつける選手もいますし、そういう選手もそれぞれの想いを持って参加していると思うので、そういった気持ちを“復興の力”に変えていけたらいいですよね。
——ジェフ千葉としては、これまでに何か支援活動に取り組んでいるのでしょうか?
山口 千葉県内にも被害を受けた地域があるので、その地域の子供たちを試合に招待したり、そういうことで協力させてもらっています。
——実際に被災された方々を招待して感じることはありますか?
山口 1年目に試合に招待したときには、そのあとにふれあい活動を行いました。そのときには「家族を亡くした」とか「家が流された」という厳しい現実を耳にしました。実際に近くの地域で起こっている被害についても、話を聞いたり、足を運んでみないと被害状況などは分からないものです。ですから、今後も試合への招待を続けることで復興支援につながっていけばいいなと考えています。
——今後、山口選手自身はどのように支援活動に関わっていきたいと考えていますか?
山口 子供たちにとっては、選手たちとのふれあいの時間が喜びであり、勇気づけられることであり、夢を持つきっかけになると思うので、やはり子供たちと直接ふれあえる活動は継続していくことが大事ですね。
——『JPFAチャリティーサッカー』は全国のファン・サポーターの支援なしに成り立ちません。そういったサッカーファミリーにこの活動への参加を呼び掛けてもらえますか?
山口 選手会として、この活動を始めて3年目になりますが、試合にきてくださる方、こられない方など、いろいろな方がいると思いますが、僕たちの活動に賛同していただけるのであれば、それぞれの形で参加してもらいたいです。
——では最後に被災地で苦しんいる方々を勇気づけるメッセージをお願いします。
山口 今後も選手会として『チャリティーサッカー』を続けていきたいと思っていますし、個人的にも、復興支援につながるような活動を続けていきます。実際に出場機会があれば、皆さんに元気をプレゼントできれるようプレーするので、ぜひ皆さんも楽しんでください!