2014.12.08(月)JPFAチャリティーサッカー2014 ジェフユナイテッド千葉 山口 慶選手が語る『JPFAチャリティーサッカー2014』への想い
――震災から3年半経ちましたが、復興支援に対する思いに変化はありますか?
山口 変わりはありませんが、報道などは少しずつ減ってきているので、向こうの現状は行かないと分からないところがあるとは感じています。僕は年に一度しか行っていないですけど、そういうところで肌に感じて現状を知るという機会は大事にしたいなと思っています。
――実際にふれあい活動をやってみて、どういったことを感じましたか?
山口 過去に3度行きましたが、みんな元気だなということは感じました。僕が行った地域は、建物が津波で流されるということはほとんどなかったんです。だから、本当に厳しい現実は見ていないので、そこまで分からないというのが正直なところなんです。それでも、行ったところの子供たちは元気な子が多かったですね。
――ふれあい活動で心掛けていたことはありましたか?
山口 自分も小さい頃、OBの方や釜本邦茂さん、セルジオ越後さんとふれあって話し掛けてもらうとうれしかったですね。そういう経験があったから、復興支援だからということではなく、子供たちとなるべくふれあって、話し掛けたりするようにしました。そういうことは子供の時はうれしいと思うので、自分のチームでやるサッカー教室などでも心がけています。
――Jリーガーが子供のなりたい職業で4年連続1位となりましたが、だからこそできること、求められることはありますか?
山口 自分たちの活動をメディアに取り上げてもらうことで、人々に復興支援ということを意識してもらえる。一年に一回試合を行うことで「東北にはまだまだ支援が必要なんだ」とか、そういうことを分かってもらえるということは僕たちの持っている力だと思います。個人の力ではなかなか伝えきれないところがあると思いますが、それをサッカー界みんなでやれば大きな力となります。日本の皆さんに発信することはたくさんありますし、知ってもらえるということは僕たちの持っている力かなと思います
――今年で4回目になりますが、今後JPFAでやっていきたい取り組みや、継続へ向けた考えはありますか?
山口 今は継続して、ふれあい活動などをやり続けていこうということはみんな言っています。続けていくことが大事というのはみんな共通の意識としてありますので、この活動を続けていきたいとは思いますね。
――ファン・サポーターの力が重要になると思いますが、最後にメッセージをお願いします。
山口 いろいろな選手が試合に出ることが決まっています。このように全国各地から選手が集まってくることはなかなかないと思いますので、多くのファン・サポーターに見に来てもらいたいです。注目されることによって、東北がまだ復興を必要としているということを皆さんに知ってもらいたいです。そのためには、多くの人に来てもらいたい。復興へ向けて、一緒に協力して、みんなで力を合わせてやっていければと思います。