2015.02.23(月)「+Qualityプロジェクト」における2015シーズンの取り組みについて
Jリーグは、2012シーズンより、Jリーグの試合を観戦するお客様により魅力的な試合を提供するために「+Quality(プラスクオリティ)プロジェクト」を発足し、異議行為・遅延行為の減少、アクチュアルプレーイングタイムの増加などに取り組んでいます。
2015シーズンは、選手、監督、審判、クラブ、リーグが一体となって4つの約束を通してアクチュアルプレーイングタイムを延ばし、魅力的でエキサイティングなサッカーを提供します。
【+Qualityプロジェクト 概要】
■2015シーズン4つの約束
【1】簡単に倒れない、倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない。
【2】リスタートを早くしよう。
【3】選手交代を早くしよう。
【4】異議・遅延はゼロを目指そう。
■プロジェクトの実践項目
※=2015シーズンからの実施事項
●簡単に倒れない、倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない
試合を見てくださるお客様に90分間満足できる時間を提供するために、全力でプレーする。
●スムーズなリスタート、選手交代の時間短縮
ゴールキック、コーナーキックなど、試合のリスタートや選手交代をスムーズに行い、アクチュアルプレーイングタイムの増加を目指す。
●異議行為・遅延行為の減少
試合の魅力を削ぐ行為の一つである、異議行為・遅延行為の減少への取り組み。同行為の減少を目的に罰則を強化し、通常警告を受けた際の加算ポイントより、異議行為・遅延行為による警告は1ポイント多く加算される。
●節ごとに各種データを公開
魅力的で、質の高い試合を目指すうえでの指標の一つとして、実際の試合時間を計測した「アクチュアルプレーイングタイム」、「異議・遅延による警告数」、「リスタート・選手交代にかかった時間」をJリーグWebサイトで公表。異議行為や遅延行為等、お客様の観戦時間を空費する行為を減らすことで、アクチュアルプレーイングタイムの増加を目指す。
●Jリーグ憲章への署名
Jリーグに所属するすべての選手、監督およびチームスタッフ、クラブ代表者が、同プロジェクトに取り組むうえでの決意と共通認識を示すため「Jリーグ憲章」を制定。毎シーズン開幕前に同憲章に選手、監督およびチームスタッフ全員が合意、署名する。
●ハーフタイム15分間の確保およびキックオフ遅れの反則ポイントへの算入
ハーフタイムを15分間明確に確保することで、後半の試合の質を向上させる。
また、前後半キックオフ時刻遅延分数を、反則ポイントに加算する。
●相手選手、審判へのリスペクト
相手選手、審判を尊敬し、大切に思うことで、フェアプレーを推進し、試合の質向上を目指す。
●差別行為の撲滅
差別的、あるいは侮辱的な発言や行為によって、人の尊厳を害するあらゆる行為を撲滅する。
●FUJI XEROX SUPER CUPにおける両チームキャプテンによる+Quality宣言 ※
試合開始前に両チームキャプテンにより、+Qualityを宣言する。
【チェアマンと選手会の共同メッセージ】
Jリーグは、2012 シーズンより、試合自体の魅力向上を目指すための新たな取り組みとして、「+Qualityプロジェクト」を発足し、選手、監督、審判、クラブ、リーグが一体となり、試合中の異議行為や遅延行為などお客様にとって不快となりうるプレーをなくし、フェアで、クリーンで、スピーディーで、タフな試合の実現を目指してきました。本プロジェクト発足から3シーズンを終えましたが、当初の目標であった異議・遅延行為については、全体的に減少しており、プロジェクトの一定の効果が見られました。この点については引き続き関係者全員で取り組み、ゼロを目指します。今シーズンは、下記4 点を重点項目として取り組み、お客様の大切な観戦時間=アクチュアルプレーイングタイムを延ばし、魅力的でエキサイティングなサッカーを提供することを約束します。
1. 簡単に倒れない、倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない。
2. リスタートを早くしよう。
3. 選手交代を早くしよう。
4. 異議・遅延はゼロを目指そう。
上記4点について、選手、監督、審判、クラブ、リーグが一体となって取り組むことを誓います。
2015シーズン開幕にあたり
Jリーグチェアマン 村井 満
日本プロサッカー選手会 会長 佐藤 寿人
以上