この度、日本プロサッカー選手会は、東京都労働委員会から、正式に、労働組合の資格認証を受けましたので、皆様にご報告いたします。
Jリーグが開幕してから20年近くの時間が流れる中で、今後さらに大きく日本サッカー界を発展させるために、選手みんなで真剣に議論していこうという話から、労働組合の話が生まれました。
理想は国内リーグが盛り上がり、世界各国から日本のリーグに選手が集まるようなトップリーグを目指したいと思います。突然、ヨーロッパのトップリーグに肩を並べるのは難しいですが、まず、アジアでNo.1のリーグを目指したい。そうすれば、若い選手も国内に魅力を強く感じ海外に出ていくこともないし、よりファンの方にも魅力のある日本サッカー界になると思っています。
これまで、ジーコ、レオナルド、スキラッチ、ドゥンガなど、世界トップレベルの選手が日本に来て、僕も一緒にプレーできました。そういうことはファンにとっても、選手にとっても魅力的なことだと思います。ただ、今は、国内クラブの財政的な問題もあり厳しい状況です。その中で国内クラブの財政状況を安定させ、目指すべき方向は何なのか、JFA(日本サッカー協会)、Jリーグと一緒に考えていきたいと思います。そのための労働組合を設立して、協会、Jリーグと話を進めていきます。
それから、労働組合=権利主張みたいなイメージがよくありますが、選手は、常に、日本のサッカー界全体のことを考えて活動しています。協会とJリーグ、クラブ、選手すべてが発展できるよう、考えていきます。労働組合のイメージも変えたいと思います。
今後とも日本プロサッカー選手会をご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
会長 藤田俊哉