社会貢献活動

2016.12.11(日)チャリティーサッカー2016 ふれあい活動“グリーティングDAY” in 福島

2016年12月11日(日)、福島県いわき市のいわき明星大学陸上競技場で「チャリティーサッカー2016 ふれあい活動“グリーティングDAY” in 福島」が開催されました。震災復興支援の一環として毎年継続的に行なっているこのふれあい活動、今回は細川淳矢(水戸)、コーチとしてOBの平野孝、佐伯直哉、吉田正樹が参加しました。※所属クラブは参加時

この日集まったのは、小学生15人、中学生12人、高校生22人、計49人の女子サッカー選手。というのも、毎年8月と12月に開いている「いわき女子サッカーフェスティバル」が午前中に開催されており、その後、今回のふれあい活動は行なわれたのでした。

13時、元気よくあいさつを交わし、まずは選手・OBが自己紹介を行ないます。子どもたちが呼びやすいようにそれぞれニックネームを決めるなか、佐伯さんだけは髪を後ろで束ねる姿がお笑い芸人を思い出させるのか、子どもたちに「パンサー」と名付けられていました。

その佐伯さんを中心にウォーミングアップを行なったあと、続くサッカー教室では年代別に、小学生を吉田さん、中学生を佐伯さん、高校生を平野さんが指導し、細川選手はすべてを順に回って子どもたちと一緒にボールを蹴りました。それぞれのコーチのもと、高校生はトラップやパス、コーチングなど基礎を見つめ直し、中学生は1対2を、小学生はボールキープの練習などを行ないました。「サッカー教室が始まる前に子どもたちを見ていたらうまくボールを扱えるようだったので、対人のトレーニングをやりました」佐伯さんがそう語ったように、彼女たちのポテンシャルがコーチ陣のアイデアを刺激したようです。

サッカー教室を終えると、年代別ではなく7チームに分かれ、選手・OBチームも加わり、計8チームでミニゲームを行ないました。子どもたちは選手・OBチームに対しても積極的に立ち向かい、鋭い切り替えから鮮やかなゴールを決める場面もありました。グラウンドを4等分したそれぞれのピッチで、皆の笑顔が弾けます。「選手・OBも子どもたちもすごく楽しそうにプレーしていたので、少しぐらいオーバーしてもいいかなと思いながらやっていました」全体を取り仕切る平野さんがそう明かした通り、楽しいひとときは予定していた時間では足りません。

ピッチサイドで見守っていたNPO法人いわきサッカー協会専務理事の大井川恵一さんは言います。「普段プロの選手と触れ合う機会のない子どもたちにとって、ボールのさばき方や技術など目の前で見ることができてよかったのではないでしょうか。これを機にサッカーをする女の子がもっともっと増えてくれたらと思います」。聞けば、いわき市でも女子サッカーの人気は高まってはいるものの、競技人口はまだ限られているそう。参加した子どもたちも、「普段ほかのチームと対戦する機会があまりないから新鮮でした。楽しかったです」と、息を弾ませ白い歯を見せました。

一方、「ほんとうに楽しかったです。こうした活動をこれからも続けていきたい」ふれあい活動に初めて参加した細川選手がそう語ったように、選手・OBも子どもたちから刺激を受けた様子です。最後は子どもたち一人ひとりにサイン色紙を渡し、全員で記念撮影を行ない、素敵な時間は次回への余韻を残して幕を閉じました。

【ふれあい活動後の選手・OBコメント】
●細川淳矢(水戸)
ふれあい活動に参加するのは今回が初めてでした。仙台に所属している頃から何度か機会はあったのですが、オフシーズンに怪我をしていたこともあり、来ることができなかった。今年は行きたいなと思っていて、やっと参加できました。子どもたちに少しでも喜んでもらえればと思っていたんですけど、みんな上手で、ほんとうにサッカーが好きな気持ちがすごく伝わってきました。一生懸命で、向上心のある子ばかりだったので、僕もいろいろ教えたいなという気持ちになりましたし、いい街だなと思いました。ほんとうに楽しかったです。こうした活動をこれからも続けていきたいとあらためて実感しました。

●平野孝(元名古屋ほか)
まずは触れ合うことを大切に、サッカー教室では技術的なところも交えながら基本的なことを伝えました。ゲームでは、彼女たちのやる気もありましたし、選手・OBもまったくやめる気配がなかった(笑)。選手・OBも子どもたちもすごく楽しそうにプレーしていたので、少しぐらいオーバーしてもいいかなと思いながらやっていました。6年前からずっと言っていることですが、こうした復興支援活動を継続してやっていくことが選手たちの望んでいること。選手会としては、子どもたちがつらいことを少しでも忘れ、楽しめる時間を継続して提供していきたいという選手の想いを、これからも表現していければと思います。

●佐伯直哉(元磐田ほか)
現役の頃から何度か参加させてもらっています。女の子だけを教えるのは初めてのことでしたが、小学生から高校生までみんな気さくに声をかけてくれてすごくやりやすかったです。サッカー教室が始まる前に子どもたちを見ていたらうまくボールを扱えるようだったので、前に前に行くような突破のところをやってみようかなと、1対2の対人のトレーニングをやりました。「相手してください」と来てくれる子もいて、そういう積極的な姿勢もすごくいいなと思いました。自分が楽しんだりパワーをもらったりしているところが大きいのですが、力になれることがあれば今後もぜひ参加したいですし、もっともっと多くの子どもたちと触れ合って、少しでも笑顔になったり、サッカーを好きになってくれたらうれしいです。

●吉田正樹(元横浜FCほか)
このふれあい活動には初めて参加しました。小学生の子どもたちには、ボールを取られないためにはどうすればいいのか、言うだけでなく実際に相手を見たりスペースを探したりできるようになったらいいなと思って練習を見ました。みんな素直だし、意欲があって、問いかけるとしっかり反応が返って来た。やっぱりサッカーが好きなんだなと、上手くなりたいんだなと感じました。みんな仲がよく、雰囲気もよかったので、すごくやりやすかったです。自分もやっぱりサッカーが好きなので、みんなが楽しんでいる姿を見て僕自身も純粋に楽しかった。これからも参加させてもらえればと思います。

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