社会貢献活動

2019.01.15(火)チャリティーサッカー2018 ふれあい活動“グリーティングDAY” in 熊本(1日目)

年明け早々の2019年1月5日(土)、6日(日)の2日間、一般社団法人日本プロサッカー選手会(JPFA)主催の「ふれあい活動“グリーティングDAY” in 熊本」が開催されました。選手会のふれあい活動として熊本で開催されるのは昨年の同時期に続いて3回目。前回同様、B級、C級ライセンスのリフレッシュ研修会も兼ねたプログラムとして開催され、選手達は2日間に渡って講義と指導実践に臨み、両日とも地元の中学生約50名を対象に、それぞれに割り当てられたテーマで指導を行いました。

1参加したのは、前寛之、木村祐志(以上水戸)、上福元直人(東京V)、永井謙佑(FC東京)、窪田良(甲府)、兵働昭弘(清水)、松本昌也、中野誠也、藤田義明(以上磐田)、牟田雄祐(京都)、増田繁人(岡山)、瀬口拓弥、我那覇和樹(以上讃岐)、赤星拓(徳島)、神田夢実、西岡大輝、小池純輝(以上愛媛)の17名(※括弧内、所属チームは当時)

初日の5日、バスで嘉島町総合運動公園多目的競技場に到着した選手たちは、会議室で日本サッカー協会のインストラクターによる講義を受け、FIFAワールドカップロシア大会の映像を見ながら、日本代表の戦いぶりやTSG(テクニカルスタディグループ)の報告をもとにJリーグでも求められる課題などについて意見交換を行いました。その後は、指導実践を行うテーマについて、それぞれが持ち寄ったトレーニング案についてディスカッション。グラウンドへ出て、中学生たちへの指導にあたりました。


選手たちは2つのグループに分かれ、さらに2人組になって、「ポゼッション(サポート)」「パス&コントロール」「守備のテクニック」「シュート(多彩なパス)」といった、それぞれに与えられたテーマのメニューを行うためのオーガナイズを準備。指導の後は、同じグループの選手同士で感じたことを指摘しあい、インストラクターからの講評を受ける、という流れで進んでいきます。面識のある選手ばかりが集まったわけではありませんでしたが、指導が終わったペアは進んでマーカー、コーン、ビブスを片付けるなど、自然と協力する雰囲気が生まれていきます。


中学生の引率で会場を訪れ、トレーニングの様子を見守っていた益城町立木山中学校の岩田聡先生は、「生徒たちも、プロ選手を間近に見て直接指導を受けられるとあって喜んでいます。普段の練習の中で言われていることであっても入っていきやすいようですし、リラックスした中で楽しみながらプレーしているように感じます」と話していました。

初日は9つのセッションを行い、18時過ぎに終了。日が沈んでからはかなり冷え込みましたが、参加した中学生たちは最後まで元気に体を動かしていました。


【参加選手コメント】

◆松本昌也(磐田)
なかなか熊本で子ども達と触れ合う機会はないですし、指導実践プラス、子どもたちと触れ合えるというのは非常に良かったと思います。選手会活動は過去に何度かしか参加できていないんですが、福島でも震災がありましたし、機会があれば積極的に参加して、こういう活動はどんどんやるべきだと思うので、今回は非常に良かったと思います。子ども達も一生懸命取り組んでくれて助かりました。

◆窪田良(甲府)
被災した地域で子ども達と一緒に触れ合ってサッカーができることが素晴らしいことだと思います。その中で僕らの指導者ライセンスのリフレッシュポイントも獲得できるので、僕たちもこういう機会を与えてもらえることに感謝しています。いざ子ども達を教えるとなると、練習のオーガナイズだったり、どういう風に声をかけるとどういう変化が生まれてプレーしてくれるのか、本当に難しいなと痛感しました。これまでにも選手会のリフレッシュ研修に参加したことはありましたが、地方に来て子ども達と触れ合うのは初めてなので、まだ初日ですが来て良かったなと思ってます。パス&コントロールのテーマで指導しましたが、ボールコントロールはやればやるだけ身につくものだと思うし、もちろん僕らも今からでも上手くなれる部分だと思うので、子ども達には普段の練習だけでなく、時間があれば壁に向かってボールを蹴るとか、そういう小さなことでもやってほしいなと思います。

◆神田夢実(愛媛)
選手会の活動には今回初めて参加しました。現役のうちからセカンドキャリアのことを考えてこういう取り組みに参加でき、指導者の視点からサッカーを考え、実際に子ども達を指導する機会を与えてもらえるのはありがたいですし、選手としても成長できる部分があると思います。復興支援については、現役でやっている選手として近くで子ども達と触れ合って、夢や希望を持ってもらえたらと思ってます。子ども達は地震を経験して結構辛いこともあったと思うんですが、そういう面を全く感じさせずにすごく元気で、逆に僕が勇気を与えてもらいました。

◆兵働昭弘(清水)
ふだん、選手としてプレーしていると指導者目線でサッカーを考える機会はなかなかないので、このオフ期間に自分が指導者目線に立って中学生を指導することで、教えることの難しさだったり、言葉にすることの難しさ、言葉の大切さをすごく感じました。僕は引退するんですが、現役の選手に関していえば、間違いなくこの機会がプレーヤーとしても生きていくので、素晴らしい機会を与えてもらったと思います。復興支援という形で特に自分が何かできているとは思っていませんが、被災した県の子ども達がプロの選手をより身近に感じてくれたり、この時間があったからよりサッカーが好きになったとか、そういう風に思ってもらえたらすごく嬉しいです。他の被災地で行われるときにも積極的に参加して、何か力になれればなと思います。

◆上福元直人(東京V)
この機会は、僕たち選手にとっても指導を通して自分たちのサッカーへの取り組みに変化が生まれると思いますし、サッカーを通して子ども達にも楽しんでもらって、元気になったり、よりうまくなってもらえるので、お互いにとってとてもいい時間だと思います。復興支援という形で直接的に選手会の取り組みに参加するのは初めてでしたが、子ども達は思っていた以上に元気だし、復興支援という形ではありますが、子ども達と触れ合う時間を通してプロ選手として少しでも目標にしてもらえる存在でありたいと思いました。僕たちを見て成長につなげてもらえると嬉しいなと思います。

◆西岡大輝(愛媛)
この間も熊本で地震がありましたが、やっぱり現地に来て、子ども達と触れ合うことで、サッカーを通して貢献できたらと思います。リフレッシュ研修も兼ねてという形でしたが、すごくみんなが元気よくやってくれるので僕たちもパワーももらえるし、子どもたちにも思い出になるのかなと思います。僕も小学生の時に宮崎であったサッカー教室に参加したことが思い出になっていますし、ここからまた、プロになる子どもが出てきてくれたら嬉しいなと思います。そういった意味でもすごくいい機会なんじゃないかなと思います。宮崎出身なので、熊本での開催なら近いということもあって、すぐに応募させてもらいました。

◆藤田義明(磐田)
2日前にも地震があったばかりで、子ども達に聞いたら「すごい揺れた」と言っていたので、怖い思いもしたのだろうと思います。自分たちができるのは子ども達に夢を与えることで、今回は指導者のリフレッシュポイントを取ることに加えて、子ども達に元気を与えられるかなと思って参加しました。子ども達も最初は緊張していたと思うので、自発的な声が出るように、そういうのをもっと引き出せればと思います。ジュビロでも年に4回くらい、スクール生と一緒にサッカーをしたり、小学校を訪問したりしているので、子ども達とサッカーをする機会は割とあります。熊本には試合で来たことがあるほか、大分時代には旅行でも来たことがあります。食べ物も美味しいので、今回も来ることができてよかったです。

◆前寛之(水戸)
普段からスクールの子ども達と関わる機会はありますが、中学生を相手に指導実践をする機会はあまりないので、ちょっと難しさもありました。子ども達には物足りなかったかもしれないんですが、自分の中での学びも増えるので、いい機会だと思います。復興支援という意味では、札幌時代のキャンプ地が熊本だったので、自分ではゆかりのある場所だと思っていますし、熊本に来れたことは嬉しいですね。今までに関わったことのない選手と関われる場でもあるので、本当にプラスになることが多いと思います。

◆牟田雄祐(京都)
僕自身も九州出身ですが、なかなか震災の後に個人でできることというのは限られるので、選手会で開催してもらい、たくさんの人に集まってもらって、楽しくサッカーができるのはいいことだと思います。こういう機会から僕たち自身も何かを学ばなければいけないと思いますし、1度だけやればいいというものではないと思います。まだまだ色んなところで苦しんでいる人もいますし、その中で僕たちが与えられる影響は小さくないと思うので、こういう機会を与えてもらった選手会と熊本の皆さんに感謝したいと思います。






チャリティーサッカー2018 ふれあい活動“グリーティングDAY” in 熊本(2日目)

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