2013.12.27(金)チャリティーサッカー2013 ふれあい活動“グリーティングDAY” in 名取
2013年12月27日(金)、宮城県名取市の名取市立第一中学校で『チャリティーサッカー2013 ふれあい活動“グリーティングDAY”』が行われました。今回参加した約100名の小学生の半数以上は津波の被害により仮設住宅で暮らしています。
名取会場でのふれあい活動に参加したのは、日高拓磨選手(札幌)、遠藤康選手(鹿島)、加藤順大選手、梅崎司選手(ともに浦和)、吉野恭平選手(東京V)、小宮山尊信選手、福森晃斗選手(ともに川崎)、三幸秀稔選手(甲府)、石毛秀樹選手(清水)、柿谷曜一朗選手(C大阪)、尾崎瑛一郎選手(鳥取)、松本拓也選手(北九州)、松本昌也選手(大分)、戸田和幸選手(ウォリアーズ)の14選手とOBの城彰二さん、安永聡太郎さん、千葉直樹さんの3名。メンバーが子どもたちの前に登場すると大歓声に包まれていました。
その中で始まった活動のウォーミングアップは手つなぎ鬼。選手たちが鬼役となり、必死で逃げる子どもたちをどんどん捕まえていきます。時間いっぱいまで逃げ切った子どもたちには、大きな拍手が送られました。
続いて4つのコートに選手たちが分かれ、子どもたちとチームを組んでミニゲームを行いました。最初は遠慮がちだった子どもたちも柿谷選手のテクニックや梅崎選手のドリブルを間近で体感し「かっこいい。でもボールが取れない」と大興奮。さらには「得点をしたらみんなで喜ばないとノーゴール」という特別ルールが加わり、加藤選手や尾崎選手たちの大きな声に混じって子どもたちからも「やったー!」とうれしそうな声が響いていました。
ミニゲーム終了後は選手たちによるデモンストレーションが行われ、まずは戸田選手がハーフウェイラインからのロングシュート。これには子どもたちも驚いた様子で「すごい!」、「もう1回やって!」と大きな歓声が上がりました。さらに「柿谷選手のシュートが見たい」というリクエストに応え柿谷選手はPKにチャレンジ。見事なゴールにこちらも大きな拍手が送られました。
そして最後はGK選手と子どもたちのPK対決。負けたほうが罰ゲームとあって加藤選手と松本(拓)選手も本気モードで臨みましたが、子どもたちが次々にゴールを決めて勝利。敗れた選手たちは一列になって「スター」と叫びながら大の字ジャンプを披露して約1時間半のふれあい活動が終了しました。
参加した子どもたちは「戸田選手のロングシュートがすごかった」、「日本代表の選手と一緒にプレーができて楽しかった」、「柿谷選手に『うまい!』って声を掛けてもらってうれしかった」と笑顔で会場を後にしていました。
≪参加選手コメント≫
◆日高拓磨選手(札幌)
「宮城県には試合で数年前に来てから久しぶりだったのですが、ふれあい活動に参加できて良かったと思います。今日は僕が力をもらいましたし楽しかったです」
◆遠藤康選手(鹿島)
「寒い中でしたが選手みんなが一生懸命にプレーをして、それが子どもたちにも伝わったんじゃないかなと思います。楽しかったですし、こういう活動を続けていきたいと思います」
◆加藤順大選手(浦和)
「子どもたちがすごく元気だったので負けられないなと思いました。PKも決められてしまったので、最後はプロのすごさを見せられたらと本気で対決しました。ストップできて良かったですし、またふれあい活動に参加したいです」
◆梅崎司選手(浦和)
「被災してから約3年経ちますが、小学生がたくさん集まってくれて今日はたくさんの笑顔に出会えてうれしかったです。子どもたちが楽しんでくれたので僕たちが元気をもらいました。こういう活動をどんどん続けていきたいと思います」
◆小宮山尊信選手(川崎)
「ふれあい活動は1年ぶりの参加でしたが楽しかったです。選手会として復興支援活動は継続していきたいことですし、子どもたちがみんな楽しそうにプレーをしてくれたので良かったなと思います。」
◆石毛秀樹選手(清水)
「小学生のみんなとサッカーをするのはすごく楽しかったです。みんなも笑顔でサッカーをしてくれてうれしかったですし、またこうした活動に参加したいです」
◆柿谷曜一朗選手(C大阪)
「子どもたちはすごく元気でしたね。いろいろな状況の子どもたちがいる中で、『落ち込んでいる場合じゃないよ』と僕たちが声を掛けるのは簡単ですが、子どもたちがそれを一番よく分かっているんだなと実感できました。一日でも早く復興できるように僕たちも協力できることはしていきますし、僕たちはサッカーで盛り上げていければいいなと思います」
◆戸田和幸選手(ウォリアーズ)
「僕も今日はすごく楽しかったです。デモンストレーションもちゃんと蹴りましたよ。現役を引退したので今後も指導者としてこういう活動をしていきたいたなと思いました。子どもたちがまた喜んでくれるとうれしいですね」
◆城彰二さん(OB)
「子どもたちが本当に元気でしたね。そしてシーズン後に参加してくれた選手たちにも感謝をしています。今日は選手とふれあった子どもたちの笑顔がすごく良かったですし、こういう機会を増やして、今後も復興の力になれればいいなと思います」