社会貢献活動

2016.12.27(火)日本プロ野球選手会×日本プロサッカー選手会 熊本地震 復興支援プロジェクト

2016年12月27日(火)『日本プロ野球選手会×日本プロサッカー選手会 熊本地震 復興支援プロジェクト』が、熊本県益城町の益城中央小学校と熊本県西原村の山西小学校の2会場で行われ、合わせて約300人の子どもたちが参加して、選手たちと一緒に身体を動かしました。今回は、初めて日本プロ野球選手会と合同での開催となりました。

日本プロ野球選手会からは、*松岡健一、*山中浩史(ヤクルト)、*藤村大介、*立岡宗一郎(巨人)、*荒木雅博(中日)、*岩貞祐太(阪神)、国吉佑樹(DeNA)、大塚尚仁(楽天)、*猪本健太郎(ロッテ)の9名、日本プロサッカー選手会からは高橋秀人(FC東京/選手会長)、*坂田良太(栃木)、青木良太(群馬)、*藤嶋栄介(千葉)、柴村直弥(甲府)、*山本大貴、*鐵戸裕史(松本)、*澤田崇(清水)、*秋吉泰佑(岡山)、馬場賢治(讃岐)、*巻誠一郎、*岡本賢明(熊本)の12名が参加しました。 ※所属クラブは参加時。*印は、熊本県出身選手

前日の26日には、日本プロ野球選手会・荒木選手、日本プロサッカー選手会・高橋選手、巻選手の3人が蒲島郁夫 熊本県知事を表敬訪問。蒲島知事からは、両選手会で実施したチャリティオークションの売上金の寄付に対するお礼と合わせ、「野球とサッカーの垣根を越えてイベントを開催していただくことに心から感謝します。憧れの選手たちとの交流は、子どもたちの笑顔につながり、スポーツの力は偉大だと感じています。今後も復旧、復興の後押しや支援をお願いしたい」との言葉がかけられました。

27日の午前中は、熊本県上益城郡の益城中央小学校を訪問。あいにくの雨のため屋外での活動はできませんでしたが、校舎2階にある多目的ホールを使い、野球とサッカーに分かれて子どもたちと交流。
サッカー選手たちはまず、廊下に並んで子どもたちにサインをした後、4人ずつ3つの教室に分かれて子どもたちからの質問に答えます。「試合前には何を食べますか?」「緊張をほぐすにはどうしたらいいですか?」「左足のキックがうまくなるには?」「尊敬している人は?」といった質問が投げかけられ、選手たちはその1つ1つに丁寧に回答。木山中学校サッカー部2年・後藤壮梧くんからの「攻撃の選手が嫌がるDFはどんな選手ですか?」という質問に対し、FWの巻選手が「粘り強く、最後まで諦めずに足を出してくる選手が嫌かな」と答えたあと、「目標を達成するには、たくさんチャレンジして失敗することも大事」と続け、子どもたちも真剣に聞き入っていました。
その後、多目的ホールへ移動して、ドリブル競争や対面でのヘディング、リフティングを実施。最初のうちは緊張した様子が見られた子どもたちも、身体を動かすに連れて表情もほぐれ、最後は自分たちから積極的に選手に話しかける場面も見られました。

昼食のあと、選手たちは熊本県阿蘇郡西原村の山西小学校へ移動。秋吉選手が通った母校ということもあり、秋吉選手にとっては特別な思いで臨む活動となりました。
ここではまず、野球選手もサッカー選手も一緒になってウォーミングアップを実施。6〜7人組で手をつないで輪になり、1人が尻尾に見立てたビブスを腰につけ、オニ役がその尻尾を決められた時間で取るというゲームで身体を温めます。その後、野球のグループは校庭に出てポジションごとの教室を行い、サッカーのグループは体育館内で4チームに分かれて総当たり戦でミニゲーム。約1時間に渡ってサッカーを楽しんだ後、サイン会と質問に応じました。
質問の時間には、保護者の方から「勉強と両立させるには?」という問いかけもあり、これには高橋選手が「小学生のうちはサッカーに熱心に取り組むことで集中力が高まり、それが中学・高校で勉強に集中する力も養うことになると思います」と答えていました。
ビアンカス西原というクラブチームでプレーする山西小学校6年の中ノ瀬玲さんと4年の江藤心優さんは「地震の後はしばらく水が使えず大変な時期もありましたが、今は使えるようになっています。こうして来てくれて、うれしかった」「Jリーガーとサッカーができて楽しかったです」と、感想を話してくれました。

熊本県上益城郡(益城中央小学校)

熊本県阿蘇郡西原村(山西小学校)

2016年4月の熊本地震直後から何度も益城町や西原村を訪問している巻選手は、「子どもたちもずいぶん元気になり、笑顔が見られるようになりましたが、復興はまだまだ。子どもたちが、また新しい夢や目標を持ってくれるように、選手会としての活動だけでなく、地元のクラブとして、ロアッソ熊本の選手としてもこうした活動を続けていきたい」と話していました。

プロ野球選手会との合同での活動は初めてのことでしたが、競技の枠を越えて1つのことに取り組むきっかけとなったことは確かなようです。

【ふれあい活動後の選手・OBコメント】
●高橋秀人(FC東京)
「こうしてふれあってみて、関係者の方や保護者の皆さんの温かさもすごく感じました。子どもたちも心の底からの笑顔で接してくれ、そういう意味では僕たちのほうが夢とか希望を与えなければいけない存在なのに、逆にもらっているなと感じました。
プロサッカー選手会とプロ野球選手会とが初めて合同で行う活動で、やりとりの難しさなどはありましたが、『野球側はどうなの?』『サッカー側はこうです』という話もすることができて、参考になることも多かったです。プロ野球選手会では、バスケットボール選手会とも合同の活動があるとも聞き、こういう輪がどんどん広がればいいなと…。サッカーだけとか野球だけとかではなく、今回はスポーツの力で、より大きな輪やつながりを感じていくきっかけになりました。今回が、今後も合同で企画を実施する第一歩になればと思います」

●坂田良太(栃木)
「子どもたちは本当に元気で、逆に僕たちが元気をもらっていると感じます。僕は小・中学生時代は益城町で育ったので、熊本で地震が起きたときには地元の皆さんの苦労を思っていました。地震の4日後くらいに実際に帰って来たのですが、町の様子が変わり果てていて…。でも、もう皆さんは前を向いていて、僕にも何かできることはないのかと、そのときに強く感じました。こういう活動を通じて少しでも子どもたちが元気になったり目標を持ったりしてくれたらいいなと思います。そして、これからも自分にできることを精一杯やっていこうと思います」

●青木良太(群馬)
「巻さんが熊本で様々な活動をしていることは知っていましたし、巻さんとは千葉で一緒にプレーしていたこともあって、シーズンオフに支援活動があるなら誘ってくださいと話をしていました。今回、選手会での活動があると知って、何かできることがあればと思って参加しました。子どもたちはみんな元気で、逆に僕たちが元気をもらう感じでした。現役は引退しましたが、みんなに何か伝えることができればいいなと思います」

●藤嶋栄介(千葉)
「熊本にゆかりのある選手がたくさん集まって、子どもたちとふれあえたのは良かったと思います。こういう機会が増えることで子どもたちの笑顔が増えていけば、これからの復興にもプラスになるのではと思いました。これからも定期的に継続的に行えるような環境を整えることができれば、もっといいなと思います。解体が進んで更地になっている場所もありますが、ブルーシートがかかったままだったり倒壊したままだったりの家があって、ニュースではもう報道されなくなってきているんですけど、テレビでは伝わらないけど熊本はまだまだ大変なんだと…。それを現地で感じ取った僕らが発信して、地震の被害を忘れられないようにしていきたいと思いますし、復興のために自分もいろいろとできることをやっていかなければいけないなと感じました」

●柴村直弥(甲府)
「2011年から5年連続で、選手会の活動に参加させてもらっています。東日本大震災の時にはラトビアのチームでプレーしていて、トルコでキャンプ中でした。自分はサッカーをしていたんですけど、本当に助けを求めている人たちがいるんだと実感した反面、何もできなかったという気持ちがあるので、できるだけ何かしたいという気持ちから毎年この活動に参加しています。熊本に来たのは、地震後初めてです。熊本は、高校時代に国体で1週間、大津町で民泊をさせてもらったんです。そのとき本当に熊本の人たちに良くしてもらったなという思いも強くあって、熊本が困っている時に何か助けたいなという思いもありました。甲府の選手たちでお金を出し合い、物資を巻さんの活動に送って配ってもらったんですが、まだ来ていなかったので、自分の足でここに来て、いろいろな現状を見たいという気持ちでした。写真で見るのとは違って、実際に見ることで感じることもあるので、少しでも自分にできることをしたいという気持ちが強くなりました。子どもたちは元気いっぱいで、話を聞いたらサッカーはやれているということでした。心の傷を負った子どもたちもまだきっとたくさんいるでしょうけど、サッカーや何か楽しいことで少しでも元気になってくれたらと思います」

●山本大貴(松本)
「仙台に在籍していた時はこういう活動にも何度か参加しましたが、プロ野球選手会と合同では初めてで、自分たちとしても『野球選手はすごいな』と思ったし、すごく良い経験をさせてもらいました。個人的にも子どもたちとふれあえて楽しかったです。地元出身なので、これだけの選手が来てくれるのはうれしいこと。子どもたちは元気で良かったけれど、町はこれから少しずつ元に戻していかなければいけないことがたくさんあると思うので、何かできることがあればやっていきたいなと思います」

●鐡戸裕史(松本)
「地震が起きた時は松本にいて、熊本は地元なのに何もできない、してやれないという無力さをすごく感じていました。松本で物資集めや募金活動はしてきましたが、地元に戻ってきて何かをという機会が今までありませんでした。今回の選手会の活動で子どもたちと直接ふれあう機会を設けてもらって、地元の子どもたちに笑顔になってもらえたらと思い参加しました。子どもたちは思ったより前向きなイメージを受けましたが、もっとみんなが笑顔になれるように、僕らサッカー選手としてできることをやっていければと思います。テレビの報道などを通じてわかってはいたのですが、やっぱり熊本に戻ってきて実際に自分の目で被害状況を見るとすごく心が痛みます。まだまだいろいろなことをやっていかなければいけないなと思います。自分が知っている益城町を取り戻すには、まだまだだなと。だからこそ、こういう活動をはじめ、いろいろなことを続けていかなければと感じました」

●澤田崇(清水)
「子どもたちは、みんな元気でした。ドリブルとかいろいろ見せたので、そういう技術的なところを実際に見て参考にしてくれたらいいなと思いました。久しぶりに熊本に帰って来たんですが、その途中に見た街並みや家々がまだまだ復興できていないので、これからもどんどんこういう活動をやっていけたらと思います」

●秋吉泰佑(岡山)
「山西小学校は僕の母校なので、今日参加した選手の中でも人一倍思い入れがありました。地震があっても子どもたちは明るく、建物もそんなに変わっていなくてホッとしているのと、こういう活動ができて良かったなと思います。地震後にも、熊本には何度か帰って来ています。直後に比べれば良くなりましたが、まだまだ震災の跡は残っていて、自分の気持ちとしてもダメージはあります。でも子どもたちの表情は明るいし、必ず明るい未来があると思っています」

●馬場賢治(讃岐)
「讃岐には、熊本とゆかりのあるスタッフや選手が多いので、本当はクラブで来られれば良かったです。それができなかったので今回は個人的に参加させてもらいました。地震の直後からクラブ内でも何かできることがないかという話はよく出ていたので、今回は僕1人でしたが、こういう機会に讃岐の選手として来られたことも、クラブとしては大きいのかなと思います。やっぱり子どもたちの元気な姿は大事だなと再確認できましたし、僕らがその力に少しでもなれるのかなと感じたので、来ることができてよかったなと思います。最近少しずつ報道される時間も減っていて、それに合わせて世の中の関心が薄れていく中で、復興もまだまだこれからだし、まだまだ忘れてはいけないというのを現地に行った人たちが発信していきたいと思いました。時間が経って、僕も実際に改めて思いを寄せていかなければ…という反省もありましたし、そういう意味ではまだまだ熊本の人たちのためにできることを僕らはやらないといけないと感じました」

●岡本賢明(熊本)
「僕らは熊本で生活しているので、地元の人たちとふれあう機会は多いと思いますが、僕らのほかにも熊本出身のサッカー選手、野球選手がこんなにいることをわかってもらえたと思いますし、僕らだけでなく全国のみんなが熊本のことを思っているんだよということが、こういう活動を通してわかってもらえる良い機会になったと思います。子どもたちは地震直後に比べれば元気になってきたなと感じますし、これまでにもサッカー教室をしてきたので何度か会っている子もいて、コミュニケーションはスムーズでした。子どもたちとも良い関係が築けてきていると思うので、今後もこういう活動は続けていきたいと思いますし、チームとしても個人としてもできることをやっていきたいと思います」

●巻誠一郎(熊本)
「山西小学校には何度も来ていて、一緒に給食を食べた子もいましたね。地震から時間が経って、少なからず風化してきている部分は熊本県内でもあります。こうして野球とサッカーの選手会が被害の大きな地域を回ってくれるということで、それによってもう一度、というか継続的に、支援や世間の注目を集めることも大事なことだと思います。また、子どもたちの笑顔を作り出すということでも、野球とサッカーの選手会が合同でこういう活動をするのは今までなかったことですし、価値のあるすばらしいことだと思います。今後も継続してやっていかないといけないですよね。僕が何度か来た時も楽しそうにしてくれましたけど、野球とサッカーの選手がこれだけ一度に来るというのは、子どもたちにとってもすごくぜいたくなことで、僕が子どもの頃はこんなに身近で接する機会はなかったです。子どもたちにとっても貴重な経験になると思いますし、僕らロアッソの選手が来て教室をやるときとはまた子どもたちの目の輝きも違います。また新たな刺激を受けて、ひと回り大きくなって、これからの夢や目標を見つけてくれたらいいなと思います。地元出身の選手も何かしたいと常々言ってくれていたけど、なかなか遠方から来るのは大変で…。こういう機会を与えてもらった選手たちが、いちばん刺激を受けたんじゃないかと思います」

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