社会貢献活動

2012.12.27(木)チャリティーサッカー2012 ふれあい活動“グリーティングDAY” in 福島

12月27日、『チャリティーサッカー2012 ふれあい活動“グリーティングDAY”』のため、7人のプロサッカー選手が雪で覆われた福島県福島市の十六沼公園サッカー場を訪れました。同県福島市出身の茂木弘人選手(神戸)や同県二本松市で育った萬代宏樹選手(山形)を始め、西澤代志也選手(栃木)、中島浩司選手(広島)、木谷公亮選手(鳥栖)、海外から岡崎慎司選手(シュツットガルト)高木善朗選手(ユトレヒト)がサッカー少年少女を楽しませました。

8センチほどの雪が積もるピッチに選手たちが姿を現すと、同県の県北地区から集まった約200名の小学生が明るい表情を浮かべる。地元出身の茂木による開会の言葉に続き、2面のピッチでゲームが行われました。岡崎選手と高木選手、中島選手と木谷選手、萬代選手と茂木選手、西澤選手がそれぞれ別のチームに参加。子供たちも入れ替わりながら、試合は続けられました。1つのピッチでボールを2つ使用する形式で、限られた時間の中で多くの子供たちがプロのサッカー選手とのひと時を楽しみました。

参加者の子供たちが住む県北地区は厳しい現実にさらされています。3.11の地震以上に原発事故の影響が環境をがらりと変え、会場となった十六沼公園サッカー場も除染が終わったばかり。県北地区は県内でも放射線量が高く、12歳以下の4種の大会は1日1試合に限られています。地元指導者によると、震災以前に比べ練習時間も半分程度に減少しているとのこと。サッカーに限らず屋外活動が制限される中、運動不足とストレスの影響で福島県内の子供たちには肥満傾向が出てきているそうです。

普段は体育館での練習も多い環境の中、プロの選手たちと大きなピッチでボールを追い掛ける時間は子供たちにとって貴重なものだったようです。雪が踏みつぶされ、ところどころ芝が見えるピッチの横で、子供たちが「オカザキ選手とパス交換できてうれしかった!」、「プロの人にほめられたし、楽しかった!」と声を弾ませていました。故郷の小学生と触れ合った萬代選手が「福島の子供たちが笑顔でボールを蹴ってくれたし、それが何よりうれしかったです」と語ったとおり、試合後のサイン会を含め約3時間、子供たちの笑みは絶えませんでした。

子供たちが心から楽しむ姿を見た選手たちは、「サッカーを通してできること」を再認識。会場となった県北地区で少年時代を過ごした茂木選手は「サッカーをやっている間は震災による現実を忘れられるのかなと思います。そういう時間がとても大切なのかなと思うし、今後もその手助けというかお手伝いができれば」とコメント。高木選手は「震災が起きた当初より被災地への関心がちょっとずつ減ってきている気がしていて。『まだ忘れちゃいけない』、『みんなで支え合っていこう』ということを僕たちが発信していくべきだと思います」と語っていました。岡崎選手も「自分たちができることはサッカーを通して勇気や元気を持ってもらうこと。それを現地で続けていくことが、子供たちの未来のためにも大切」と、継続の重要性を強調していました。

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